日本

夏色に染まる越前の山懐へ

旅をしないと情緒不安定になるぐらいの旅行中毒なのに、臆病だから人目を気にして遠出は怖い。というわけでバランスをとって隣県の福井に行ってきました。じっくり見たのは初めてですが、日本の原風景ともいうべき美しい景色が広がっていました。 まずやって…

「3密回避」で帰省大作戦!

教室で期末試験をやるということだったのに、大学でクラスターが発生して急遽オンライン試験に。しかも前日に発表されたので、こっちはてんやわんや! オンラインテストなら実家でも受けられるし、それならと半年ぶりに帰省したのですが… ご存じの通り、こん…

宵の京都・貴船川にホタルを探して

お久しぶりです。ちょっと厄介な課題がありまして、図書館に籠もりっきりになっていました。大学生になれば遊んでられるって高校では聞いていたのに、おかしいなぁ...(笑) おまけに、「4月の休校分の補講」と称して、教授が大量の音声ファイルをアップロ…

万葉まほろば!日本最古の大神神社と山の辺の道

ここ1週間ばかり、ゼミ発表の準備に追われていました。オンライン発表には慣れておらず試行錯誤でしたが、課題も終わったので、今日は久しぶりの旅行記です。一度は行ってみたかった、日本最古の神社、奈良県の大神(おおみわ)神社に行ってきました。 大和…

「偽汽車」伝説の山陰本線・船岡駅(近代と民俗学②)

前回の「いつから日本人は狐に化かされなくなったか」という話の中で、「偽汽車」伝説に触れたわけだが、京都にも「偽汽車」伝説が伝わるところがある。 その舞台は山陰本線の船岡駅。京都から福知山方面に1時間ほど行ったところにある、丹波高地の秘境駅だ…

いつから日本人は狐に化かされなくなったのか(近代と民俗学①)

柳田國男の『遠野物語』と聞いたら、誰しも「ああ、河童とか狐とか出てくるやつね~」ぐらいの知識はあると思う。だけれども、狐に化かされた話だの、幽霊や怪奇現象を集めた話だのはそれ以前にもあった。たとえば越後の伝承や風俗を紹介した鈴木牧之の『北…

天橋立を見下ろす桜山と大江山の古社巡礼

京都のいいところは、ちょっと郊外に出ればすぐ田舎になること。先週末、町の閉塞感に疲れてきたので、ふらっと山陰本線の始発列車で京丹後まで足を伸ばしてみました。(隣府県で緊急事態宣言が出た今となっては、こういう外出も難しくなりそうですが…。) …

【早春の京丹波】須知小学校と室町時代の寺社仏閣めぐり

最近、暗いニュースばっかりで「コロナ鬱」になる人が増えているのだとか。自分も京都の下宿に籠もりっきりで鬱々してきたので、あまり人と接触しないよう、車を借りて京都北部の廃校や神社をめぐることにしました。 京都縦貫道を走ってやってきたのは丹波IC…

送別船まで出す!父島の盛大な見送りと激揺れ26時間おがさわら丸

ははじま丸を下りて、おがさわら丸に乗船。日程的には無限にあるように思えた小笠原旅行でしたが、思いのほかあっという間でした。 ボニンブルーの海ともこれでお別れ。 ハイビスカスの花をもって手を振るとはなんとも粋な…。元島民の方でしょうか。 父島の…

ははじま丸・涙のお見送りと最後の最後で巨大なザトウクジラと遭遇!

小笠原諸島の船のお見送りは盛大にやることで有名なのですが、母島・父島ともに他では見たことのない、なかなかすごいものでした。ここまでやってくれるのって感じで思わず涙が出てしまうほど。こんなに温かい気持ちになる島はそうありません。 ははじま丸に…

母島北部の廃村と戦争遺構をたずねて

小笠原諸島4日目。父島に続き母島でも午前3時起きして星空観察。凄い数の星を見ることができましたが、カメラには映りませんね。現地に行った人の特権ということで。 2度寝して朝5:30起床。集落内を散策します。浜辺にはイソヒヨドリの姿が。初めて見たけど…

東京の最果てを感じる母島・都道最南端

民宿の方に送っていただき、やってきたのは都道最南端。ここぞ東京都の果てって感じ。ここから母島最南端まで遊歩道が延びています。 遊歩道といってもタコノキの密林が広がるジャングル。まあ乳房山のように草木をかき分ける場所はないけど。いずれにせよ熱…

絶滅危惧種ハハジマメグロに出会える母島・乳房山ハイキング

小笠原諸島3日目。朝7:30の船で父島から母島へとやってきました。今日は山道15キロ歩きの限界旅行。お昼過ぎまでに母島最高峰(460m)の乳房山に登り、それから母島最南端の南崎と小富士へ、そして帰りは歩いて集落に戻るという、泣く子も黙るようなそんな…

ザトウクジラが見えるホエールライナーこと「ははじま丸」で父島から母島へ

小笠原諸島3日目。今日はホエールライナーこと、伊豆諸島開発の「ははじま丸」で父島から母島へ向かいます。冬場は2時間の船旅の間、たくさんのクジラと遭遇するとのこと。期待が高まります。 母島は父島ではほぼ絶滅してしまったカタツムリや鳥が生息するな…

【父島を車で一周】旭山ハイキングのあと空港建設予定地へ

午後はレンタカーを借りて自転車では行けない山間部を訪れます。 まずやって来たのは父島北部の宮之浜。 透き通るボニンブルーの海には毎度ながら感動。なにこの透明感。 ここにも防空壕が残っていました。大蔵省の管理下だったの?? 奄美を越えた。日本で…

父島の集落散策で親子のクジラと遭遇!ウミガメの寿司も食す!

小笠原諸島2日目、午前中は父島・大村集落の近辺を散策します。 まずやって来たのは集落を見下ろす丘にある大神山神社。 神社の裏から大神山の展望台まで簡単に登ることができます。ここからの景色がまた最高!どうやったらこんな海の色になるの?? 山頂付近…

父島を自転車で南下!ボニンブルーの海に圧倒される小笠原の旅

東京から南へ遙か1000キロ。24時間の船旅の末に小笠原諸島の父島にやって来ました。この日の気温は3月上旬だというのに25度。 小笠原村は人口3000人ですが、そのほとんどが父島の大村地区に住んでいます。 ペリーも捕鯨の基地視察のために来航したそうです。…

南の果てのユートピア!東京から24時間船に揺られて小笠原諸島へ

サークルの離島好き仲間で小笠原諸島の父島と母島に行ってきました。小笠原って聞いたことあるけどどこ?って人のために地図を。父島列島・母島列島は東京から南へはるか1000キロの彼方にある小さな島々。小笠原村自体は南鳥島とか硫黄島とかも含むので最果…

【大雪の京都ローカルバスの旅】山奥に残る国鉄バスの駅舎も訪ねて

前回の続き、丹波高地の秘境路線バスを求めて雪の中を限界徒歩旅行中です。 茅葺きの立派な家が点在していました。あまり知られていないですが、京都の市内からちょっといけば、このような茅葺き集落がたくさんあります。もっとも最近は丹波高地の美山がそこ…

【京都バスローカル路線】大雪の花脊峠を越えて秘境の茅葺き集落へ

京都の北側、丹波高地にはバスオタ界隈で有名な狭隘路線がいくつかあります。ついこの間、大雪が降ったので雪見がてらバスに乗ることに。 乗車するのは京都バス広河原行き。京都の出町柳駅からほぼ福井県境まで2時間かけて走る山岳路線です。なんと終点には…

6E架装が現役!麗しき宮交バスの世界

宮崎にはめちゃくちゃ古いバスが走っており、バスオタの聖地と化しています。もはやバスの博物館か?ってレベルで。せっかく訪れたのでバス撮りしてみました。 日産ディーゼルの宮崎22か 818。県庁所在地の駅を出て5分で6Eと遭遇するのだからすごい。 続けて…

【春の南九州大横断⑥】深淵の奥底へ

鹿児島県の吉松駅に到着。ここから吉都線で都城まで行くのですが、例によって接続が最悪なので、当ブログお馴染み、一駅歩きを決行。 日本航空の本社でもありそうな名前の駅に到着。 実際には何にもないんですけどね。 車窓からは肥薩線と平行する道路の「肥…

肥薩線の山岳区間で『夏目友人帳』舞台訪問

2日間かけて人吉をじっくり見て回りました。続いては午後の列車で人吉から宮崎へと向かいます。なんでもこの先、肥薩線は1日3本。途中の大畑駅とかは夏目友人帳の聖地ですし、本当はもっとゆっくりと訪問したかったけど、仕方ありません。 ところで人吉駅の…

産交バスで『夏目友人帳』舞台訪問【相良村編】

夏目友人帳の舞台訪問の続き、人吉産交からバスで相良村へと向かいます。 アニメにも産交バスはよく出てくるのですが、もう大型車はあまり在籍していないよう。ちなみにバスは行きも帰りも貸し切りでした。大丈夫なのかな?この路線。 バスに揺られること40…

産交バスで『夏目友人帳』舞台訪問【人吉・湯前編】

球磨川沿いに『夏目友人帳』の舞台訪問中です。産交バスに乗り、終点の石水寺入口で下車。ちょうど人吉市と球磨村の境界で、小さなバスターミナルになっています。 バス停から徒歩数分で夏目友人帳の一大聖地である天狗橋にたどり着きます。 思わず「あっ」…

産交バスで『夏目友人帳』舞台訪問【球磨村の棚田】

この日は八代から人吉まで、球磨川沿いをのんびりと回りたいと思います。なんでもここら辺は6期までつづく人気アニメ『夏目友人帳』の舞台。もっとも自分は民俗学とか神社とか好きですし、聖地だけを巡るのではなく、アニメに出てきそうな雰囲気の場所も訪れ…

天草芦北と『放課後ていぼう日誌』舞台訪問

1月の試験前休みに熊本から宮崎にかけて旅行してきました。どんだけ余裕あんねんって感じですが、覚えるだけなら移動中だってできますし、なにより息抜きになるので。 というわけで産交バスの天下、熊本県からです。やってきたのは三角(みすみ)地方。 三…

『たまゆら』舞台訪問なので!忠海と大久野島

「たまゆら」でよく出てくる忠海まで竹原から電車で移動。まずは山登りからです。 というわけで、ちひろちゃん連れて登った展望台。ここまできてみんなで写真を撮るわけですが、今回はせっかくなので頂上まで登ってみます。 いや~瀬戸内ってやっぱりきれい…

『たまゆら』舞台訪問なので!竹原町並み保存地区

正直のところ女の子しか出てこないアニメはあまり見ないんですが、「たまゆら」っていうアニメはけっこう好きでして。知らない人からしたら、だからなんだよ!って感じなのでしょうが…しばしお付き合いください(笑) 主人公の楓は引っ込み思案な女の子。あ…

北九州と下関の近代建築をたずねて

北九州や下関は戦前から大陸航路の玄関口として、また筑豊炭田の近くという場所柄から工業地帯として栄えた場所でした。今でも貿易で繁栄した当時の建物が多く残っていると聞いたので、にわか近代建築マニアながら町歩きしてみました。 まずはじめは若松地区…