西側の旅行記

台湾の巨匠・侯孝賢監督の『悲情城市』ほか

そろそろ台湾が恋しくなってきたので、侯孝賢(ホウ・シャオシェン)監督の作品を見ることに。香港映画とか韓国映画とかなら馴染みもあるのですが、台湾映画を観るのはこれがはじめて。前回、台湾を旅行したのが2019年の夏ですから、もうすぐあれから2年にな…

沖縄730・ 本土復帰を象徴する昭和のモノコックバスに乗って

沖縄路線バスの旅、最終日。今日は今回の沖縄訪問の一番の目的、1978年製の日野RE101 (ナナサンマル車)に乗車する日です。 ところがあいにくの雨・・・。まあこの日は乗ってるだけですし、前日まで3日間連続快晴で美しい海をたくさん見たわけですから、今日ぐ…

さようなら台湾!はいさい琉球 !?

いよいよこれが台湾最後。ゆっくりと香山と新竹で遊んでから桃園に行き、飛行機に乗るはずでしたが、電車の接続がよく、台北もちょっとだけ観光できちゃいました。 まずは龍山寺に行こうと台北の一つ手前の万華駅で下車。龍山寺は台鉄駅からも近いのです。 …

日本統治時代の木造駅舎が残る縦貫線の香山駅

台湾では日本統治時代の駅舎巡りをしていました。この6日間で高雄、旗山、台東、関山×2、花蓮、菁桐と7駅訪問したわけですが、最終日も1駅、回収したいと思います。 今回向かったのは新竹から台中方面に2駅行ったところにある香山駅。偶然、新竹に向かう自強…

新竹で日本統治時代の建築めぐり

那覇行きの飛行機は18時なので、それまで思う存分観光することに。台北はなんだかあまり行きたいところがなかったので、西海岸に足を伸ばします。 やってきたのは台北から自強號で1時間ちょっとの距離にある新竹市。 何で新竹に行くことにしたのか…忘れまし…

椰子の木揺れる菁桐駅・平渓駅と街角あるき

というわけで、やってきました菁桐駅。自分は木造駅舎が大好きで、日本国内でもあちこち見て回っていますが、菁桐駅が今まで訪れた中で一番好きな駅になってしまいました。 駅舎外観。椰子の木が特徴的ですね。 チッキの台も残っています。乗降客数50人で駅…

海辺の八斗子駅から草に埋もれる平渓線に乗って

瑞芳駅から支線である平渓線に乗ろうと思いますが、混雑が凄いので、ついでだから駅訪問も兼ねて列車の始発駅である深澳線の八斗子駅へ。長らく休止線でしたが、近年復活したとのこと。海辺のそばにあって見晴らしが良いと台湾では人気の駅だとか。 【深澳線…

太魯閣に行こうとして失敗して単なる秘境駅訪問になった

朝7時発の区間車で花蓮から宜蘭方面に向かいます。 台湾旅行も残すところあと2日になりました。 実は今回の台湾旅行で、青い海と電車の写真を撮ろうと思ったのですが… 降り立ったのは崇徳駅。駅の近くに人家が一軒もない秘境駅。 ここから太魯閣の撮影地に歩…

日本時代の駅舎が残る台東線の関山駅へ

別に自分は鉄オタではないので、まったく知らなかったですが、日本にも関山駅ってあるんですね。しかもマニアには有名みたい。台湾では「関」の字は旧漢字体で表すので「關」になります。ここでは区別したいので、台湾式にならって「關山」としますね。 前日…

【台東の日本人開拓村・鹿野】時代に翻弄された村を訪ねて

南廻線の普快車で高雄から台東にやってきたわけですが、ホテル入りするには時間が早いので、台東の郊外にある日本人の開拓村跡に行きたいと思います。 台東から莒光号に乗り、やって来たのは2駅先の鹿野駅。 駅舎内には軽便鉄道時代の台東線の写真が飾られて…

1日1往復の旧型客車でゆく台湾・南廻線の旅

台湾からはじめる列島横断3日目。今日は高雄から台東まで列車で移動します。 実は今回、訪台した理由の一つは「日本の昔ながらの列車に乗る」ことでした。これから乗る南廻線では1日1往復だけ日本製の旧型客車「普快車」が定期運行しています。 自分みたいな…

台湾の経済を支えたサトウキビの大製糖工場・橋頭糖業文化園はとんでもない規模だった

今度から高雄から地下鉄に乗って郊外のサトウキビ製糖工場に向かいます。やって来たのは橋頭糖廠駅。駅名で分かると思いますが、この駅のそばに製糖工場がありました。 これから行く製糖工場は単なる工場ではなく、敷地内に工員住宅や労働者クラブ、娯楽施設…

昭和初期にタイムスリップ!旗山・旧市街に行ってみた

いよいよ九曲堂駅から旗山行きのバスに乗ります。乗るのは高雄駅発の8010系統ですが、高雄から行くなら快速バスの方が早いし本数も多いので便利ですね。もちろんバスでも「i-PASS」カード使えるので楽ちん! 1時間強で旗山に到着。まず向かったのは軽便鉄道…

下淡水渓鉄橋を訪ねて

台湾旅行2日目。今日はバナナの一大産地として日治時代から栄えた旗山に向かいますが、その前に旗山と関わりの深い場所に行ってみたいと思います。 これから向かうのは高雄市の東部の九曲堂。この場所が旗山とどういうつながりがあるかは後にして、とりあえ…

高雄の下町・哈瑪星に日本統治時代の建物をさがして

台湾の魅力ってなんでしょうか?グルメなり雄大な自然なり色々あると思いますが、自分は様々な文化が混ざり合っている感じに惹かれます。 いかにも中国らしく、道ばたで麻雀をやっているおじさんに会ったと思えば、先住民料理の屋台が現れたり、さらにその隣…

台湾からはじめる列島横断!旅のはじまりは高雄から

いよいよ台湾から島に沿って神戸まで、1ヶ月の列島横断が始まります。 改めて今回の旅の概略図。 まずは南部の高雄から台北まで、東回り1週間の台湾旅行です。 旅のスタート地点、高雄まではピーチを利用しました。関空を11時前に出て13時には高雄に着きま…

アルプスの麓!ぶらりスイス街散策

スイス3日目は、首都ベルンへ行くことに。本当はベルンに一日中いるはずでしたが、ふとしたことがきっかけで、帰りに途中下車してトゥーンという街も訪れました。 ベルンまではブリークから列車で1時間。 ベルンのランドマークはこの時計塔です。 道の左右…

スイスで絶景ハイキング!

ミラノからスイスへは、列車で2時間程度。簡単にアクセスできます。というのも、アルプスを貫くシンプロントンネルがあるからです。なんとこのトンネル、1906年に開通したとのこと。3000m近い山の下を当時の技術で掘るのはとても大変だったと思います。 利…

ヴェネツィアの下町・カステッロ地区散策

ヴェネツィアに行ったら是非とも見たい風景がありました。それは、運河の上に吊された洗濯物。以前どこかで見た写真がとっても印象的だったのです。ただ、世界的観光地ヴェネツィアのどこに行けばそんな生活感漂う景色に出会えるのか?確証は得られないなが…

アドリア海に浮かぶ白亜の城ミラマーレ

イタリアの北東部に位置するトリエステの郊外にハプスブルク家のお城があります。メキシコ皇帝でもあったマクシミリアンの居城で、名前はミラマーレ城。マクシミリアンがナポレオン3世から戴冠を受けたのもこのお城です。mare(イタリア語で海)という名前…

古代ローマのモザイク!アクイレイア探訪

トリエステから快速電車とバスを乗り継いで1時間ほど行ったところに、アクイレイアという村があります。いまはひなびた田舎ですが、昔はローマ帝国の5本の指に入るような大都市だったとか。 村のあちこちに遺跡がごろごろしていて、なんともすごいところで…

アドリア海の港町トリエステ

トリエステの町はイタリアの東端、スロベニア国境にあります。 この街は第一次世界大戦までオーストリア・ハプスブルク帝国の支配下でした。フロイトやサウンド・オブ・ミュージックのトラップ大佐も一時期住んでいたことがあるようです。町並みもどこかウィ…

イタリア語only?ミラノ観光

行く前までは何かと不安が多かったミラノ。色々なブログを読んでいるとスリにあったとか、釣り銭をごまかされたとか・・・。結局そういう被害には遭わずにすみましたが。 ただひとつ困ったことは、ホテルのチェックインも、駅での切符購入も、道を教えてもらう…

列車で越えるイタリア・スロベニア国境

イタリア・スロベニア間の国境越えは主に2通りあり、国境の町ゴリツァで、徒歩で越境するか、イタリアの町トリエステから、スロベニアの首都リュブリャナまでバスで移動するのが一般的です。ただ、列車の本数は大変少ないものの、トリエステからリュブリャナ…