そもそもカザフスタンに行く日本人は少ないので、一体この記事が役に立つのか分からないけれど、やっぱり旧ソ連に行くからにはレーニン像を見ときたいはず!
レーニン像は、ソ連崩壊とともに、その多くが人々によって引き倒されました。ロシア本国では結構残っているそうですが、ウクライナやウズベキスタンなど、ソ連から独立した国々ではそのほとんどが解体されて残っていません。
ここ、カザフスタンも例外ではありませんが、幸いアルマトイのレーニン像は、町の中心部の広場からどけられたものの、郊外の二つの公園で余生を送っています。
今回はこの二つのうち、町の西部にある像を「拝みに」行きました。
まずは地下鉄の終点モスクワ駅へ。とても現代的な駅舎です。
ここからは1.5kmほど幹線道路を歩くことになります。アルマトイの中心部は近代的ですが、郊外は土埃に包まれたソ連的な町並みです。物乞いとかもいて治安はよくありません。横断歩道を越し、しばらくそのまま歩くと家族公園という公園に行き着きます。ここが、今レーニン像が置かれている場所です。
ミグ戦闘機やら戦車やらといったソ連の忘れ物の先にレーニン像があります。
隣を歩く人と大きさを見比べてください。このレーニン像は15m以上もあり、異常なほどの存在感です。こんなのが町の中心にあったら、間違いなく「思想矯正」されそう(笑)
レーニン像のほかにも、たくさんの「英雄像」があります。
戦士かパルチザンの像
こちらはボリシェヴィキの英雄フルンゼ。キルギス共和国の首都名にもなりました。(ソ連崩壊後にビシュケクに改名)
そしてレーニン像と向き合うように、もう一体でっかい像が。一体だれでしょうか?
あ、あなたは「祖国のおじいちゃんこと、同志カリーニン!」
ソ連ではレーニンと並んで敬愛されていた人です。スターリンによって粛清されそうになった人々を助けたこともあり、今なお根強い人気だとか。ちなみにロシアには今でもカリーニングラードという都市があります。レニングラードとスターリングラードは無くなったのに、さすがはカリーニン。
どこまで巨大なんだ、と思いましたが鳩と戯れるカリーニンには全く威厳は感じられず。
本当はこんな感じで町の中心部にあったそう。
カリーニンと正面から向き合うレーニン。この置き方には何か理由がありそう(笑)
全然観光スポットでは無いので行こうかどうか迷いましたが、なかなか楽しい遠足でした。アルマトイで時間が余ったら、ぜひレーニン像も見に行ってください!
ちなみにもう一体のレーニン像はアルマトイ1駅前にあります。こちらは写真を見る限り金色のレーニンらしい。気にはなりましたが、交通の便が悪いのと、一体見れば十分かなと思い、行きませんでした。一応地図を載せておきます。
(前記事:カザフスタンでソ連見物)