今回の旅ではアルマトイ(カザフスタン)・タシケント(ウズベキスタン)間の夜行列車を利用しました。800kmもの距離を17時間かけて走ります。
運行はカザフスタン鉄道。カザフ発、月・水・土の週3便で、アルマトイを19:32分に出発し、タシケントに11:54分に到着します。
チケットの手配は、もちろん旅行社を通せばできるのでしょうが、実際の値段の数倍ものお金を取られます。かといって、窓口購入はハードルが高い。というのも、ロシア語しか通じない駅員がほとんどだからです。
今回利用したのはオンラインチケット。
ロシア鉄道のHPからEチケットを発券できます。
座席指定や寝台の上段、下段まで選択できる優れものです。昨年あたりから一部の国際列車を除き、カザフスタン国内を走るほぼすべての列車がロシア鉄道のサイトから予約できるようになりました。ただ乗務員がロシア鉄道のEチケットを周知していないこともあり(実際私は駅の窓口に行けといわれた)、時間に余裕を持って駅に行った方がよさそう。
一応、カザフスタン鉄道のHPからもEチケットを手に入れられます。しかし、英語のページがないことと、予約フォーム入力の際、パスポート番号のローマ字が打てない(あちらのパスポートは数字だけ)という問題点があります。本当はこのサイトから予約するのがもっとも安いのですが。
乗った列車はスペインとカザフスタンの合弁企業が開発した最新特急。
※トラブルに巻き込まれたくないらなら旧ソ連での鉄道の撮影は控えた方が無難です。「鉄道=軍事設備」という認識の国は結構多くあります。
お部屋はこんな感じ。私はロシア人のおばさんと同室になりました。
上段は収納式。昼間は下段に座ります。はしごは取り外し可能です。
乗車すると毛布とタオルが手渡されます。
さらに、食堂車やカフェテリアもあり、食事や軽食にも困りません。(ちょっと高いので、食料を持ち込む方がよい)
とくにすごいのが、荒野の中でもWi-Fiが入ること。
なんと、無料で映画も見られるのです!(ロシア語能力が拙いのでさっぱり分からなかったが)。まるで飛行機のようなサービスに驚愕!
さらに、このページから各駅の到着時間まで見ることができます!
旧ソ連の夜行列車というと、おんぼろな客車を想像しますが(あとでそれにも乗ることになったが)、カザフスタンの最新列車は清潔で快適そのもの。アルマトイ→タシケント間が4000円~というリーズナブルな値段のわりには、とっても素晴らしい列車でした。
(前記事:アルマトイのレーニン像)