よく「ウズベキスタンの首都タシケントは大都会で見所はあんまり無い」といわれ、観光コースから外されるそうです。だが本当にそうだろうか?
ソ連車ヴォルガやラーダが爆音を立てながら道路を行き交い、ソ連のおんぼろ地下鉄が町中を走り、崩れかけた墓石のようなビルが乱立している。道は穴ぼこだらけで舗装されていない所も多く、さらに変なモニュメントが町中にそびえ立っている。タシケントは今でもソ連を体感できる都市なのです。
ソ連っぽさを求めて、ちょっとマニアックなタシケント散策をしてみました。
こちらはソ連が1950年代から10年ほど量産したВЛ60型電気機関車。ちなみに「ВЛ」とはウラジーミル・レーニンの頭文字。サンクトペテルブルクなどでは博物館に入っているこの機関車が、ウズベキスタンではまだまだ現役なのです。
こちらは1961年から30年にわたり生産されたВЛ80型電気機関車。中国製の最新機関車への置き換えが進んでいますが、当分は貨物などで活躍しそうです。
※ウズベキスタンでは鉄道の写真撮影は禁止されているので、気をつけてください。カザフスタンと違って監視員がたくさんいます。地下鉄は2018年から解禁されましたが、地上区間は依然として撮影禁止マークがでていました。
そしてこちらが地下宮殿こと、タシケントの地下鉄駅。
車両はソ連時代のまま。扉の閉まり方が異常に速いし、脱線しないのが不思議なぐらい揺れるし、汚いし。
ソ連車の定番ラーダ。
タクシーのおっちゃんに「ラーダ?」って聞いたら「よく知ってるな」と笑われました。
性能は別として、ソ連車のデザインは結構好き。
ナヴォイ劇場はシベリア抑留の日本人によってつくられました。
こちらは1966年のタシケント地震のメモリアル像。高さ10mはある。
こういうビルに今も住んでいるから驚き。というか、また地震があっても大丈夫なの?
銀行の壁の意味不明の装飾
集合住宅の横にもよくわからん装飾が。ソ連の団地ってみんなこうですよね。
鉄道博物館で見つけた鎌と槌。
タシケントはこのようにソ連的なものであふれています。「シルクロードのまち」をイメージしてゆくと十中八九外れますが、「ソ連」を体験しに行くと思えば楽しめるのではないでしょうか。今の大統領が近代化政策を推し進めているので、いつまでこれらのものが見られるかは分かりませんが。
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