おんぼろ3等客車でゆくウズベキスタンの大地

サマルカンドを離れ、いったん首都のタシケントに戻ります。高速列車アフラシャブ号は満席だったので、ロシアのヴォルゴグラードタシケント行きの夜行列車に乗ることに。普通は2時間のところ4時間以上もかかりましたが、おんぼろ客車に乗るという貴重な体験ができたので満足。


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早朝のサマルカンド駅前


駅構内は撮影禁止のはずが、地元のおじさん3人組に写真を撮ろうといわれて一緒に記念写真。けっこうウズベキスタンの鉄道駅での写真撮影禁止は緩いのかもしれません。


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朝日を浴びた列車。遙か遠く、ヴォルガ川のほとりからやって来ました。


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これが3等寝台「プラッツァカルタ」です。ほぼ人権なし(笑)
一歩車内に足を踏み入れるとむっとした空気に包まれます。


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荷物はベット下に収納できるため、寝ている限りは盗まれる心配はなし。


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乗車するとシーツとタオルが入ったセットを渡されます。


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ウズベキスタンといえば砂漠のイメージでしたが、列車は山岳地帯も走ります。「ティムールの門」という名前だそう。放牧されたヤギや馬なんかも見ることができ、なかなか楽しい車窓です。もっとも極度に窓ガラスが汚れており、目を窓ガラスに押しつけないと何も見えませんでしたが。



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敷き布団は勝手に出して使っていいみたい。あと、給湯器があるので、手持ちのマグカップでお茶を飲むことができました。


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こちらが洗面台。使いたくない(笑)

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トイレはもっと悲惨な状態。


www.youtube.com
21世紀にソ連を体験できます(笑)


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タシケントボルゴグラード」の表示。一体全部で何日かかるのだろう?

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国際列車ですが、運行はウズベキスタン鉄道でした。機関車は最新の中国製です。


全部を乗り通したいとは思わないが、短距離(それでも4時間)乗る分にはなかなかおもしろい体験でした。この列車はあまり外国人が乗らないようで、車掌や乗客に絡まれたのもよかったです。


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