昭和初期にタイムスリップ!旗山・旧市街に行ってみた

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いよいよ九曲堂駅から旗山行きのバスに乗ります。

乗るのは高雄駅発の8010系統ですが、高雄から行くなら快速バスの方が早いし本数も多いので便利ですね。もちろんバスでも「i-PASS」カード使えるので楽ちん!


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1時間強で旗山に到着。まず向かったのは軽便鉄道の旗山駅跡。
大正時代の木造駅舎と蒸気機関車、客車が保存されています。


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客車の中に入ろうとしたら、係のお姉さんに止められました。何かと思ったらVRのキットを手渡され…。思いがけず当時の軽便鉄道の車窓を疑似体験できました。


VRもそうだけど、この資料館はなんかすごく凝ってた(笑)


なんとこの客車、動いているんです!というか列車自体は止まっているんだけど、車体の下に振動装置を備え付けているようで、列車の揺れを再現して左右にガタンゴトンと…


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こちらが軽便鉄道の路線図。先ほどいた九曲堂から旗山を通って美濃という町まで線路が延びていました。サトウキビやバナナ・パインアップルの輸送に使われていたそうです。


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1913年から15年の間の駅舎と言うことは本当に大正初期のものですね。


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さて、駅舎を後にして少し散策してみます。旗山には老街(旧市街)が残っており、1920~30年代のバロック様式の建物が軒を連ねます。タイムスリップしたようです。


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ここら辺でバナナのアイスを買って食べ歩き!


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屋根の方を注視してみると、そこが昔、何のお店だったのかが分かります。例えば、「呉」という漢字のマークがあれば呉服店だったのかな、みたいに。


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なんか日本なんかよりも台湾の方が「古い日本」が多く残っているような気がするのは自分だけですかね。時々ここが外国だって言うことを忘れてしまいそうです。


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老街の中で一際存在感を見せるのは旗山區農會(旗山区農会)。
昭和5年の建築で台湾の文化遺産に指定されています。



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こちらは戦前のカトリック教会。
この西洋と東洋が混ざったような戦前の建築、自分は結構好きです。


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老街の裏手には武徳殿が残っていました。高雄以来です。
(というか発祥のはずの日本で見たことない)


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武徳殿の裏手は旧旗山神社です。


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神社は壊されちゃったけれど、狛犬さんは残っています。


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なんか鳥居らしきものがある!と思ったら壁でした(笑)エッシャーかな?


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神社の跡地は孔子廟になっています。神様は変わっても、神聖な土地であることには変わりないようです。孔子廟を見たのは沖縄以来。ちょっとご挨拶の仕方が分かりませんでしたので、地元の人の後について見よう見まねで参拝しました。


旗山はこんなぐらいにしてバスで高雄に戻り、続いてサトウキビの製糖工場を見学したいと思います。



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