沖永良部島2日目。今日は和泊から知名までバスで行き、喜界島行きのフェリーの時間まで観光タクシーをやとって島を回ります。
和泊と知名を結ぶ沖永良部バス企業団の路線は島の中央高地を通ります。周囲はジャガイモ畑とサトウキビ畑。主産業は農業・牧畜と漁業だそうです。ここらへんの隆起珊瑚礁の島の特徴ですが、やはり水はけは悪いみたい。
沖永良部バス企業団知名営業所。なにこの手書き。すっごくバスオタにとっては嬉しいんですけど。名護バスターミナルよりスゴい物を見てしまった。
運転士さんが「あっちに都バスもいるよ~」と。おいおい、バス好きだってバレてるよ…。
ちなみに琉球家屋の北限はここ沖永良部島。ここから北の徳之島・奄美大島は大和色がより強いそうです。シーサーがいる!
タクシーに乗ってやって来たのは沖永良部島随一の観光地「昇竜洞」。なんと我々貸し切りです!(というかこの島にいる観光客は自分たちだけ)
密林の奥に数十メートルの大きさの穴がぽっかり空いています。1950年代に愛媛大学の探検部が発見したのだとか。よくこんな山の中を探検したものです。
無数の鍾乳石が垂れ下がっています。
滝のように固まっている鍾乳石は水の流れがそのまま閉じ込められた跡だそうです。ということはこの洞窟の中をはるか昔、スゴい量の水が流れていたということ。
ここなんか滝だったのでしょうね。
奥に進むとなにやら鳥居が・・・
なんとこの場所から骨壺に収められた人骨がみつかったそうです。解析してみるとなんと唐の時代の中国の人の物だとか。どうやら遣唐使船が漂流して流れ着き、ここで骨を埋めることになってしまったよう。
やっぱり当時の航海は命がけだったんですね。それを思うと、行きのフェリーの揺れごときで絶叫していた自分が情けなく思えてくる。
右の白いさらさらの石はサンゴだそうです。とてもスベスベ。光を浴びてキラキラと輝いています。
子供の頃見ていた図鑑に載ってたどっかの暗黒星雲に似てる。
そう、地球じゃないんですよ!
どことなく胃カメラの映像に見えてきた。こっちが小突起で~みたいな?
いやー、すごい。この島に来てから、まともなコメントができないですね(苦笑)
洞窟の中から見た亜熱帯の景色もまた格別。これ最初に見つけた探検部の人たち、とっても興奮しただろうなぁ。
圧倒的なスケールに数歩歩いては立ち止まっての繰り返しです。30分ぐらいかね、という運転士さんの話だったのですが、我々は1時間30分も洞窟の中にいました。正直、小っちゃな島だから大したことないと思っていたのに・・・日本三大鍾乳洞なんかより普通にスゴいんですけど。
タクシーの運転士さんが「内地の人はみんなここ来て感動した!っていうんだよね。僕は鍾乳洞といえばここしか知らないんだけど、そんなにすごいの?」と。
いやいや・・・もっと誇りを持ってって感じ。スロベニアとかも行ったけど、少なくとも自分史上最高です。写真にはまったく映せない景色がありますので、みなさんも機会があったらぜひぜひ。