五島列島まで来てバスの撮影をしたり廃校の木造校舎をみたりなにしてんねん!って感じですが、まともな観光もしましたよ、比重はともかくとして。今回はバスとか廃校とかいうマニアックな要素を全部はぶいた健全な旅行記です…。
五島列島へは博多から野母商船の「フェリー太古」で。23:45に出て5:40に港に下ろされるという限界ダイヤですが、学割を使えばたったの3500円という低価格。
とはいっても日の出前に港に下ろされたってすることないので、青方港近くの教会まで行ってみることに。
大曽教会は1916年に鉄川与助の設計施工つくられた教会。レンガ造りの美しい建物です。白亜のキリスト像が存在感を放っています。
光るステンドグラスを見ることができるのは早朝客の特権か??
西洋チックな建物なのに日本の田舎の風景に溶け込んでいるのがすごいですね。全く違和感がないです。
廃校めぐりをしつつ続いて向かったのは中ノ浦集落。
中ノ浦教会には1925年の木造御堂が残っています。美しい白亜の教会...
波が穏やかだと映し鏡のようになって綺麗なんだよ、と地元のおじさんが写真を見せてくれましたが…今日はあいにく波が立っているようです。
やっぱり純日本風に思えるのは瓦のせいですかね。
中ノ浦教会のすぐ近くには大浦教会という別の教会もあります。
こちらはとても小規模なお堂ですが、この教会の特徴は外に出れば分かるとのこと。
なんとこの教会、普通の民家を改築したものなのです。確かに十字架がついていなければ分からない!
最後に訪れたのは鯛之浦教会。
1903年のレンガ造りの教会が現存しています。
ちなみに塔の部分は戦後すぐに増築されました。旧浦上天主堂の被爆レンガを一部使用しているそうです。
確かに増築箇所が分かるかも。
船が出る有川港まで歩きます。地元民の憩いの場だという蛤浜海浜公園にも立ち寄ってみました。
さすが五島列島、海が綺麗です。
なんと港のそばの神社にはクジラの骨!どこぞの国の環境保護団体から文句言われそう。
港そばに鯨見山という山があります。鯨の監視小屋があったとかで、内部には捕鯨の様子を撮った写真が。まあこんなとこまで外国人来ないからいいか。
本当に眺望がいいです。冬に来たら今でも鯨を見ることができるよう。
夕方の船便で佐世保へと向かいます。
フェリーターミナルにも鯨が。どんだけ推してんねん。
乗船するのは九州商船の「フェリーなみじ」。こういう昔ながらの船が好きです。最近は新造船ばっかりでどうも…。やっぱりフェリーといえば雑魚寝ですよね。
というわけでバイバイ五島列島!
佐世保には夜に到着。船中ではすっかり爆睡してしまいました。
晩ご飯は佐世保バーガー。これ癖になります…。めちゃくちゃおいしい。
五島列島は奄美や沖縄のような異世界感はないけれど、信仰と伝統が根付いていて、とても新鮮な気持ちにさせられました。とはいっても時間の都合から世界遺産を一つも回っていないので、次は福江島とあわせて泊まりがけで訪れないと。再履修が必要ですね…