【京都バスローカル路線】大雪の花脊峠を越えて秘境の茅葺き集落へ

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京都の北側、丹波高地にはバスオタ界隈で有名な狭隘路線がいくつかあります。ついこの間、大雪が降ったので雪見がてらバスに乗ることに。


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乗車するのは京都バス広河原行き。京都の出町柳駅からほぼ福井県境まで2時間かけて走る山岳路線です。なんと終点にはスキー場があるという…。ほんとに京都のなの?って感じです。夏に一度乗ったので今回が二度目。乗り通すと片道1100円もするので結構痛いのですが、田舎の路線バスと比べたら安い方かも。


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まさかの除雪車との離合。これすごいなぁ。自分が今まで乗った中で最大の狭隘路かもしれない。運転手さんはベテランじゃないとこの路線を担当させてもらえないそう。


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標高800mの峠を越えた先、花脊の村は完全に雪国です。昔はこのあたりにもスキー場があったとか。京都市は市政を拡張するために北と南の自治体を吸収合併させてきた歴史があるのですが、このあたりは元々丹波国でした。この集落も政令指定都市京都市です。どう考えても無理があるけど(笑)


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ガードレールがないのがめちゃくちゃ恐ろしい。というか落ちたらいっかんの終わり。どんな絶叫マシンよりも怖いです。おまけに道が凍結してるし。


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終点の広河原まで行っても何もないことは知っているので、徒歩で京北町まで山越えしようと思います。というわけで大布施バス停で下車。


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すごい運転技術だなw


それでいて乗客は23人しかいないのですから、廃止も時間の問題でしょう。


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空のバスは雪道の奥へと吸い込まれて行きました。


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完全にあたり一面の銀世界。新潟といってもうなずける景色なのだが…。



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京北町に行く前にちょっと夏に訪れて気に入った神社に行ってみます。


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越後交通でしょ、これ。どー見ても京都バスとは思えん。


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こちらがその神社。すっかり雪に閉ざされていました。新緑の時はまぶしいばかりの青葉で、それはそれは綺麗なのですけどね。四季折々ちがった景色を見せてくれます。


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祠もこの通り雪をかぶっていました。積雪50cmはあるでしょうか。


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ここから人気のない道を山越えします。ケータイの電波も入らないし、遭難したらなんて考えたけど、ほんと洒落にならん。足は悴むし、気温は氷点下だし。


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この川は桂川。あの嵐山を流れている川の上流はこんな世界なのです。


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目の前のトンネルを越えれば京北町に入ります。


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人も獣も眠っているこの山奥で響くのは雪を踏む自分の靴音だけ。なんか得しているような、でも少し寂しいような不思議な感じ。


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やっとこさ茅葺きの集落が見えてきました。京北町の上黒田集落に到着です。さて、本当はここから京北ふるさとバスで周山の方に抜けようと思ったのですが、バスが1時間先までないので、せっかくですからここから山道をさらに登って、秘境路線バスの終点、灰屋集落まで行ってみたいと思います。


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