午後はレンタカーを借りて自転車では行けない山間部を訪れます。
まずやって来たのは父島北部の宮之浜。
透き通るボニンブルーの海には毎度ながら感動。なにこの透明感。
ここにも防空壕が残っていました。大蔵省の管理下だったの??
奄美を越えた。日本で一番綺麗な海かもしれない。少なくとも小笠原は自分史上最高の美しさです。あー帰りの船から東京湾をみたらどう思うんだろう笑
この奇岩もまた味を出していていい感じ。
続いて釣浜へ。密林のジャングルを10分ぐらい歩いた先にあります。なにこの尊さ。まあ同じような景色ではあるけれど。まったく飽きません。心が癒やされる…。
古井戸がありました。軍隊関係のものらしいです。
米軍の上陸を阻止するための日本軍のトーチカ入り口。密林の中にぽっかりと口を開けています。中にコウモリとかいそう…。
つづいて山登りをして釣浜展望台へ向かいます。
途中にまたもやトーチカを発見。犬も歩けばってやつですね。
釣浜展望台。お隣の兄島が見えます。兄島は固有種がたくさん残っており、厳重に立ち入りが制限されています。きっとすごい景色が広がっているんだろうな…。
釣浜を後にして車で山越えします。父島の最高峰は300m級。海岸から一気に急峻な山になるのでアクセル全開です。まず始めに訪れたのは旭山。駐車場から30分ぐらいで登れます。咸臨丸で到着した幕府の一団が日本国旗を山頂に掲げて日本領をアピールしたのが名前の由来だとか。
またまたトーチカ。よくここまで要塞化したなと感心するほどです。硫黄島の地下網はよく知られているけれど、父島も父島要塞として本土決戦防戦のために、隅々まで地下壕を張り巡らしていました。まあ米軍からしたらサイパン陥落したらB29を本州まで飛ばせるから小笠原諸島なんて眼中になかったようですが。資源があるわけでもないし、軍事利用が困難なほど平地が少ないから、苦労して落とす戦略的価値はなかったのでしょう。ある意味、そのおかげで戦闘がなく、貴重な生物の営みが保存されて世界遺産となっているわけです。
ムニンシラガゴケ。小笠原固有種で稀少な物らしいです。
二見湾から見たら切り立って見えた旭山ですが、登ってみると案外簡単に登れました。
さきほどいた宮之浜や兄島方面も見えます。
こっちは二見湾。おがさわら丸やっぱり大きいな。
昨日行った扇浦海岸や小湊海岸もこの通り。
旭山、四方が見渡せてなかなかな景色が広がっているのでおすすめ。父島に行かれた時は是非。
続いて車に戻り、続いては旭平展望台へ。これまた息をのむような景色です。
クジラさんいないかな、なんて探したけれど、さすがにここからは遠かったよう。
国立天文台の観測所もあります。ダントツのレベルで日本一の星空が見られるのがここ小笠原諸島。南十字星も見ることができます。
二宮金次郎像は頭がない!終戦後、上陸した米軍が戦利品として持って帰ったそう。やるなら全部そのまま持ってってよ…。中途半端は怖い。
初寝浦展望台。もともと日本軍の施設があったとのこと。海が青い…。
山登りの最後は父島最高峰の中央山。
もうトーチカを見ても驚かず。
まだ大蔵省だそうです…。というか入るヤツいるの?って感じですが、色々なブログを見ていると、こういうとこ探検するのが趣味の人もいるそうで…。三者三様です。
中央山山頂に到着。植生がすごい…。完全に南国です。
サーチライトの残骸が残っていました。ここから飛行機を照射していたなんて…。逆に空襲されたら一溜まりもなさそうなのに。
帰りに亜熱帯植物園に寄りましたが、まさかのコロナウイルスで閉館。日本ではまだ全然感染者でていないですけど、武漢とか大邱は大変なことになっているようで。特に離島は医療体制が脆弱ですから、日本でも広がりだしたらあまり旅行できなくなるんですかね。
石原慎太郎も来たようです。彼は硫黄島から自衛隊機で来たのかな?
レンタカー返却まで時間があったので、空港建設予定地の洲崎地区に行ってみることに。小池百合子は公約にしているけど、本当にできるのか?確かに島民からしたら空港つくってほしいんでしょうけど、この美しい自然が保存されているのはアクセスの悪さゆえに観光客があまり来ないからでは?とも思うけど。
まあやるなら埋め立てとかではなく、自然に配慮した形にしてほしいです。ちなみにこの場所はもともと戦前、海軍の飛行場があった場所。ということは滑走路さえ短くすれば小型機なら離発着できるはずですが…。ただそうなると戦前みたいに八丈島あたりで中継しなきゃいけないのかな?運賃が凄いことになりそう。
晩ご飯は大村地区の居酒屋チャラさんに入りました。
小笠原名物の島ラム。ラム酒飲むのははじめてだけど、舌触りが優しくて気に入りました。
島イカのフライ。はさみで取り分けるという豪快さ笑
島寿司の天ぷら。え??寿司の天ぷら?って感じでしたが、これがなかなかいける。
最後はウミガメのアヒージョと島マグロのカツ。舌がとろけるほどおいしかったです。
早朝3時に起きて星空観察。僕のポンコツカメラでは映らないですが、宙を埋め尽くすほどの星に圧巻されました。星が降ってくるって表現がはじめてピンときた。たぶんこの日見た景色は一生忘れることができないでしょう。
次の日は船に乗り、父島から母島へと向かいます。2時間の船旅の途中、たくさんのクジラに出会えるとのことで楽しみです!
(前へ)
antonov-24.hatenablog.com
(続き)
antonov-24.hatenablog.com