夏色に染まる越前の山懐へ

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旅をしないと情緒不安定になるぐらいの旅行中毒なのに、臆病だから人目を気にして遠出は怖い。というわけでバランスをとって隣県の福井に行ってきました。じっくり見たのは初めてですが、日本の原風景ともいうべき美しい景色が広がっていました。



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まずやって来たのは一乗谷朝倉氏遺跡。40年ほど前、戦国大名の城下町がそっくりそのまま田んぼの下から発掘されました。往年の水路や石畳がそのまま屋外保存されています。



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一部は復原されています。こう見ると、時代錯誤しそうな風景です。



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こちらが朝倉家の屋敷跡。発掘でベネチアングラスや中国の陶器が出てきたそうです。それだけ海外との交流も活発だったのだとか。一乗谷には中華街もあって、京都の公家がわざわざ遊びに来た記録も残っている。すごく栄えていたんですね。



資料館のおじちゃん曰く、「福井こそ表日本だったんだよ!!」


大陸から日本海九頭竜川水系の水運を使って、船で物資を直接運んでいたそうです。



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越美北線は一日に数えるほどしか本数がないので、3駅歩いて秘境駅である小和清水駅へ。それにしても郷愁を誘う風景だなぁ。日本にもまだこんな景色残ってたんですね。


ここが豪雪&クマ出没多発地帯じゃなかったら移り住みたい。



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越前大野駅で下車。「小京都」を自称しているけど、京都府民としては城下町としての誇りを失わないでほしい。古い町並み=京都じゃないんだから(笑)


「五番六間」って交差点いいなぁ。ザ・城下町っていうような計画都市。あまり時間はとれなかったけど、なかなか趣のある建物がたくさん残っていました。



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越前大野駅から勝山駅まで行く京福バス46系統で白山神社(白山平泉寺)に向かいます。車窓からは白山の霊峰が…見えるはずなんですが、雲の中ですね。



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白山平泉寺は平安時代白山信仰の宗教都市でした。当時の参道の石畳が残っています。



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「寺」ってついているけど、実際は神社です。明治までは神仏混合が普通だったので。



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苔が美しい……。こりゃ京都のどんな寺社もかなわんでしょ。



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何この神秘感。異世界へ誘われるよう。


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バスで勝山駅へ。恐竜の化石がたくさん出ることで有名な町です。バスもこの通り!!



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勝山駅のホームにはカワイイ恐竜の足跡。



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えちぜん鉄道福井駅に向かいます。永平寺も行きたかったな。



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この日は駅前に投宿。部屋から福井駅が見渡せます。それにしても、京福バスは塗装が京都バスと一緒だから県境を越えた気がしないですね。



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翌日は前々から行きたかった敦賀気比神宮に参拝してから帰りました。



福井の田園地帯がこんなに美しいとは知らなかった。灯台もと暗しって感じ。日本もまだまだ奥深いですね。また状況を見ていけるようならいいんだけど、こればかりはどうしようもない。神社で願掛け願掛けっと。