昨日、京都は五山送り火でした。通りからちらっと見た程度でしたが、だいぶ規模縮小されていました。
去年はGoTo混みの京都を脱出して福井に行っていたので、前回送り火を見たのは2019年。そういえばブログに書いていなかったので、今更ながらアップします。それにしても当時の写真を見返すと、蒸し暑いけれども活気のある盆の京都の情景を思い出しますね。いったいいつになったら、あの夏が帰ってくるのだろう…。
8時になると火が一気に燃え上がって、なかなか爽快です。
大文字山と吉田山の山稜が闇夜に浮かび上がります。
これならご先祖様からも見えるでしょう。煙が風になびいて、草が焦げたような匂いが麓まで伝わってきます。これがなかなかいい。
東山に月が昇ってきて、これまた古風。京都は暑くて寒いので住みづらいけど、歴史の重みがあるからか、春夏秋冬問わずとても雅な感じがします。
翌日は午前4時起きで大文字山に登ります。火床の灰を持ち帰ると厄除けになるとか、無病息災だとかで、京都の人はみんなして翌日は大文字山登山するのです。
上には弘法大師を祀ったお堂があり、送り火のときにはここから点火します。
お堂を上から。結構な急斜面です。ちなみに点火の資材は貨物用ロープウェーで上げるので、人が担ぎ上げるわけではありません。
京都の町を一望できて、なかなかいい気持ちです。結構標高が高いように思えますが、銀閣寺の裏から30分あれば簡単に登れるので、京都に来たときはオススメ。
もうかれこれ自粛とやらが1年半に及んでいますけど、ちょっと心配なのは、各地でお祭りや行事が中止になっていることです。民俗学やっていると、戦時中に祭りが途絶えてしまった、なんて話をよく聞きますが、その二の舞にならないか。そんなことを思う今日この頃です。
それ考えると、小規模ながらも実施してくれた送り火の保存会の皆さんには感謝ですね。
それではご先祖様、また来年。