なんだかんだで夏休みは…

どうも、半年ぶりです。定期試験が終わり、やっと今日から夏休みです!


この間、世間では北川景子主演で、法科大学院が舞台のドラマをやっていたそうですね。うちの下宿にはテレビないので僕は観てないのですが、同級生が「ふざけすぎてる!」と怒ってました。そりゃそーやろ、まともに実態そのまんま見せたら、視聴者逃げるわ。

毎日、凶器のような大きさのテキストに押しつぶされながら予復習に忙殺され、授業中は、おじいちゃん先生にランダムでマイク渡されて、議論ふかっけられる、これがロースクールでございます。


「ああ本当に美人教官でもいればなぁー」と、その同級生はグチこぼしてました(笑)



さて、振り返るとこの半年は本当に忙しかった。実は、7月に司法試験を受けてきました。灼熱の大阪で、5日間、論文8教科と短答3教科、合計20時間近く答案書いてきました。いやー想像以上にしんどかった。最後なんて腰だの肩だの湿布だらけでした…。


今年から、法務省の司法制度改革があって、法科大学院の最終学年も司法試験を受けられるようになったのです。はやく法曹になれるようにして法科大学院入学者を増やそうということらしいですが、正直、普段の授業の予復習プラスで司法試験の勉強というのは、無理があるよなーというのが素直な感想。


受験者数も、一学年上と僕の学年がみんな受けたものですから、久しぶりに受験者も4000人台に。そうすると倍率も上がるはずなので、やっぱり緊張しました。まぁ、うちらの学年にとっては従来より一年前に経験を積めるので、一方的に不利益を被るわけではないのでしょうが。


僕はというと、去年まで司法試験を意識せず、専ら法科大学院定期テスト対策をしてきただけなので、春休みに真剣に過去問を解きました。もしこのブログを読んでいる後輩がいれば、こんな真似はやめましょう…。1学年上までならなんとかなったけど、法科大学院在学中受験を考えているなら、入学後には過去問解きはじめてください~(反省)。

春休みは2か月弱あるので、余裕かと思ったら、全然そんなことはなかった。8教科もあって試験時間が1教科2時間~3時間もあるので、答案作成+見直しをしていたら、3年分しか解けず。それから、大阪の弁護士事務所のインターン行って、さらに模試まで受けたら、それだけで終わってしまいました。やばいやばい。


そのまま4月の前期授業に突入。京大ロースクールは、在学中受験のために、今年度から4月、5月で詰め込んで無理やりカリキュラムを終わらせることになりました。そんなもんで、去年の2倍の予習量になり、授業外で司法試験の勉強のためにしたことといえば、会社法、刑訴法、労働法の問題集を見直したことぐらい。


6月は、選択科目としてとっている倒産法、企業法務、民事弁護実務演習以外の授業がなくなったので、ようやっと試験勉強に集中。といっても基礎がグラグラなので、短答式の勉強に1週間、8教科の勉強に3週間、過去問復習に1週間かけてたら、あっという間に試験が到来。あーやばやば(汗)


で、5日間の司法試験が終わると、ロースクールの定期試験。倒産法とか、司法試験で選択しなかった科目の勉強は別にいいんですよ。問題は民法や民訴、憲法行政法でして、定期試験の勉強しようと思ったら、「あ~これ書かなかったなぁ」「あの問題設定はこう使えばよかったんだ」みたいな反省会となり、いろんなものがフラッシュバックしてまともに手が付けられませんでした。キャイーン…(遠吠え)


いやー、司法試験受験までは、アントニオ猪木みたく「戦う前に負けること考えるやつあるかよー」との意気でしたが、いざ終わると「何が何だかわからないのよ~」と植木等になってしまいました。


司法試験の合格発表は、まだ3か月以上先なのですが、まったく自信がない…。マーク式の短答の方は、まだ自己採点ですが87パーセントと高得点とれたので、足切りはされず、とりあえず論文は採点されそうです。問題はその論文でして、法律構成自体は直前の勉強でなんとか一通り知識は固められたけど、事案のあてはめが弱かったと思います。圧倒的な過去問対策不足を痛感して、どうにもこうにも。いろいろ課題は多いです、、、。




さて、今日からの夏休みですが、周りの知り合いにどう過ごすか聞くと、
①就活
②勉強
③集中講義
④バイトして遊ぶ
⑤旅行

って感じですね。京大ローの場合、①が圧倒的に多い。弁護士業界も不況なので、試験ができたかどうかにかかわらず、合格発表前に、とりあえず就活します。とりわけ東京や大阪の大きな弁護士事務所に行きたければなおさらです。

が、いわゆる4大事務所のような事務所はインターンに行ってみて僕には肌感覚が合わないと思ったし、地方都市で働くのも魅力的に思うので、僕は今夏は就活しません。将来は自分の目で全部見て、手の届く範囲の仕事がしたいので、大きな事務所はちょっと、といえばもっともらしく聞こえますが、本音を言えば、結果について自信がない8割、ここという事務所がない2割でして…。法科大学院在学生という地位に甘えようと思います…。


②を挙げる知り合いは意外に思ったよりも少なかった。東大ローの人が前にブログで書いていましたが、2回目以降の受験の人でも、11月の発表後に対策始める人が多いようです。僕はとりあえず、夏休みの内に苦手に感じている憲法など、追い込みすぎない程度にやりたいとは思っています。

あと、司法試験とは一切関係ない勉強もしようとする人もそこそこいます。後期の予習とか。僕もそうですね~、民事執行、民事保全法とか、あと不動産登記法あたり、教科書をチラ見ぐらいしたいなぁ(理想)。


③については、僕もこの夏は集中講義で4単位稼ぎます。というわけで3週間は完全に忙しくなるけど、それより単位ほしいー。


④⑤は結構います。ここいらで息抜きということでしょう。中には貯金を崩して海外に行くやつもいるそうです。

自分はもうヘロヘロで遠出する気力は残ってません。知らない間に航空券も値上がりしているし。ただ、9月のすいている時期に、1人で近場を2泊旅行ぐらいしようかなぁって考えています。そのときは久々にブログに旅行記あげようと思うので、どうぞよろしく。


さて、長々と書いてしまいましたが、そんなこんなで今日から待ちに待った夏休み。予定立てないと、性格的にぐーたらすることは必至なので、なんとかメリハリもってやっていこうと思います。


京都での6年間の学生生活も、あと半年になってしまいました。もちろん無事に単位が取れればの話ですが・・・

ロースクールに入ってから、いそがしくて京都から出る機会は減ったけど、その分、京都に詳しくなったように思います。何気ない道を歩いていても、奥深い歴史があって面白い街ですね。色々あったけど、この街に縁ができてよかったです。


なんか書いているうちに収拾がつかなくなったので、この半年、投稿しなかった京都の写真をあげて、お茶を濁したいと思います。



気分転換に賀茂川を散歩していたら、ちょうど上賀茂神社で比べ馬神事をやっていました。中世の時代のスタイルで、上賀茂神社の荘園ごとに馬の速さを競います。



いやー速い速い。



続いて葵祭。学校から下宿まで通行止めにあって帰れなくなりましたが、いいもの見た。



今年は上皇ご夫妻もお見えになり、一段と盛り上がったようです。思えば1000年以上の歴史が詰まったお祭りなのですから、すごいですねぇ。



こちらが斎王代




実は、葵祭を見たのは初めて。なかなか雅でおもしろかったです。



さて、葵祭といえば、京都ではアオバズクが東南アジアから渡ってくるころです。はじめてみたー。ふさふさでかわいい。



祇園祭のころにヒナが巣立ち、時代祭りの時に親子いっしょに、南へと帰ります。祇園祭はもろに司法試験だったので見に行けませんでしたが、アオバズクのヒナの方は7月の終わりに見ることができました!元気に育ってほしいですね。


今夏はお盆明けまで京都にいるので、五山送り火もみたい!やりたいことがいっぱいです。おっと、勉強する時間がないぞ(笑)