ホテルカザフスタンの横から、ゴンドラが出ており、郊外のコクトベの丘まで往復2000テンゲ(600円)で行くことができます。
「天山山脈の麓の街」というと聞こえがよいですが、アルマトイはソ連の時代から公害がひどい町として有名でした。私が行ったときも町は焦げ臭いにおいとスモッグに覆われていました。
ところが、このゴンドラの終点は標高1000mなので、スモッグの雲のうえ。空気はとってもよいです。
ゴンドラの中から。下に漂う雲は全部スモッグ。
冬に行くなら、マスクは必需品レベル(笑)
頂上はちょっとした遊園地になっています。
ところが、日曜日にもかかわらず私の他に人影はなし。それでも観覧車は回ってるし、遊具の前では係員がちゃんといる。果たして元をとれているのか大変疑問。
道は凍り付いてつるつる。
設計段階で、このテレビ塔に関する情報が、カザフ=ソビエト共和国と競争関係にあったウズベク=ソビエト共和国に漏れてしまい、結果としてウズベク共和国のテレビ塔の方がアルマトイのものより3mほど高く造られ、中央アジア1の高層建築の座を譲ることになってしまったそう。
同じソ連時代にも、共和国の間でライバル関係があったのですね!
現在、内部は一般に公開されていませんが、観光施設化する計画はあるようです。
コクトベの丘にはレストランもあります。
三蔵法師もアレクサンドロスも見たであろう天山山脈。いわば東西の接点だったわけです。何千年も昔から、変わらずこの場所で旅人を見つめてきたと思うと、なんだかこの雪を戴いた山々に畏敬の念を感じます。
ゴンドラ麓駅の近くには現地の人で賑わう大衆食堂があります。アルマトイのロシア料理チェーン店で、名前は「カガナト」
ビュッフェのように欲しいものを自分でプレートにのせ、最後に会計するスタローバヤという形式。
ロシアではピロシキはピラジョーク(単数形)、ボルシチはボルシです。
ケーキ、ボルシチ、ピロシキ、パンにロシア紅茶をとって、全部で300円という驚愕の値段!味もとってもおいしい。町のあちこちにある店なので、アルマトイを訪れたときはぜひ試してみてください!
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