ウズベキスタンの子供たちに英語で話しかけられる


現在のタシケント区画整理された近代計画都市で、特にシルクロードの面影はありません。しかしながらウズベキスタンの中にはかつての雰囲気を感じることができるオアシス都市がいくつか残っています。今回の旅ではまずブハラへ。


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ブハラはタシケントから西へ400kmほど。最速列車(高速列車)で4時間ほどで着きますが、時間が合わなかったために全行程6時間の列車に乗りました。時間はかかるけれど、運賃は高速列車の半分以下。そのため車内は地元の人で混み合っています。現地の人と関わりたい人は高速列車に乗るよりもこちらの列車に乗った方がよさそう。ぼろい客車なのに結構なスピードを出すのでちょっと怖かったですが。



本を読んだり、窓の外の砂漠をぼけーっと眺めていたときのこと。



前の席から「Hi」と言って女の子二人が顔をのぞかせます。さらに近くにいた男の子も隣の席にやって来て、座っていいかと。


話を聞いてみると、タシケントの中学校に通っている子供たちで、帰省でブハラに帰るのだとか。


「私たち英語を習っているんだ」と言って、日本のことや、私がなんでウズベキスタンに来たのか、どうして一人旅をしているのか、どこの都市に行くのかなんかを聞いてきます。私もウズベキスタンの習慣や、彼女らの家族のこと、ブハラの町について尋ねたら、話がはずみました。



外国人と英語を使って話すのは初めてだそうです。それにしてはきれいな英語。
「君たちは英語も話せるけど、一体何カ国語話せるの?」と聞いたら



「英語はまだまだだけど、ウズベク語とロシア語。それとブハラの人はタジク語も話せるよ」とのこと。「で、君は?」と聞き返してきます。


えーっと、日本語と英語が話せるぐらい。ロシア語はほんの少し、イタリア語は第二外国語レベルだし・・・。複数の言語を簡単に操ることができるウズベク人には頭が下がります。



それから彼女らいわく「私たちの大統領はグレート・パーソンなんだ」そうです。後に出会ったサマルカンドの高校生も同じことを言っていましたが、みんな口をそろえて今の大統領はすごいというのです。これは一体何なのだろう。


さらに「初代大統領のカリモフ大統領はさらに素晴らしい人だった!」


カリモフ大統領といえば25年間にわたりウズベキスタンを統治し、独裁者として欧米から批判も受けていた人ですが、ウズベクの人は慕っているよう。あんまりよく分からないことには首を突っ込まない方が良いので「へー」と言っときましたが。ともかく中央アジアの国は独裁国家が多いのです。だから安定しているのかもしれないが。



旅行していて現地の子供たちと話を交わす機会なんてそうないし、なかなか面白かったので、6時間の列車も全然退屈しませんでした。


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