観光名所がたくさんある山口県のなかでも、著名な観光地である下関と萩。もっとも、この2つの町は意外と離れています。今回、旅行プランを立てるにあたって下関から萩へ、公共交通機関を使ってアクセスする方法を比較してみました。
バス、鉄道を比較して、格安なルートも検証します。
なお、時刻、運賃は2023年9月の平日、大阪から門司港まで船で行く関係で、朝6:30に下関駅に着いたことを想定しています。
ルートの比較
山陰本線 | 山陽本線+バス | 新幹線+バス | 路線バス | |
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運賃 | 1980円 | 3260円(2770円) | 4250円(3760円) | 2650円 |
所要時間 | 4時間51分 | 2時間45分(2時間25分) | 2時間23分(2時間) | 4時間15分 |
*赤字はスーパーはぎ号を利用した場合。
まず、真っ先に思いついたのは山陰本線。運賃が1980円と割安なのも魅力でです。
もっとも山陰本線は、小串~長門市間が、大雨による災害被害のために長期間、不通になっているそう。バス代替はあるのですが、普段よりも時間がかかるのが難点。
さらに、萩の観光の中心である東萩駅まで、長門市からの直通列車が1日に8本しかなく、しかも日中はほとんど列車が走っていないために、萩到着が遅くなってしまいます。よって滞在時間が確保できないので今回はボツ。
参考までにこのルートでいった場合の乗り継ぎ時刻を掲載しておきます。
Dep | 時刻 | Arr | 時刻 | 手段 |
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下関駅 | 08:40 | 小串駅 | 09:30 | 山陰本線 |
小串駅 | 10:06 | 長門市駅 | 11:54 | 代替バス |
長門市駅 | 12:53 | 東萩駅 | 13:31 | 山陰本線 |
*代替バスにはJRの切符で乗れます。
*なお、マニアックなので無視してかまいませんが、下関⇒厚狭⇒美祢線経由で長門市という鉄道ルートもあります。
もっとも、こちらも災害で不通状態ですし、こちらの代替バスをつかっても長門市発12:53の同じ列車を利用することになり、結局のところ、山陰本線で行く場合と到着時刻は変わりません。
また、美祢から萩に直行するバスも今はありません。よって、今回の記事では紹介しませんでした。
新山口~萩は、最速のバスで60分と比較的近いです。また、下関と新山口間は、山陽本線と新幹線が通っており、本数も多い。このため、下関-萩間の移動は、新山口経由がいいでしょう。
まずは、新山口~萩間のバスの時刻を見てみます。
新山口から萩までのバスの時刻
Dep | 時刻 | Arr | 時刻 | 手段 | 運賃 |
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新山口駅 | 08:10 | 東萩駅 | 09:38 | 防長バス普通便 | 2090円 |
新山口駅 | 10:15 | 東萩駅 | 11:25 | 高速便(スーパーはぎ号) | 1600円 |
*掲載以外のバスの時刻はこちらをどうぞ。
なお、参考までにスーパーはぎ号の時間を掲載しています。今ならキャンペーンで、スーパーはぎ号に1600円で乗れます。スーパーはぎ号を使った場合の運賃は、最初の表の合計金額の赤字部分です。(この場合、所要時間も20分短縮されます。)
下道のバスは2090円、ただ、それでも後続のスーパーはぎ号より萩に早く着くので、この程度は許容範囲内です。
続いて、接続の下関からの電車を見てみます。
山陽本線利用の場合
Dep | 時刻 | Arr | 時刻 | 手段 |
---|---|---|---|---|
下関駅 | 06:53 | 新山口駅 | 08:05 | 山陽本線 |
これなら新山口発08:10のバスにギリギリ間に合います。もっとも、朝の通勤通学時間帯に重なることを考えますと、遅延で乗り継げなくなる可能性も。
そこで、新幹線を見てみます。
新幹線利用の場合
Dep | 時刻 | Arr | 時刻 | 手段 |
---|---|---|---|---|
下関駅 | 07:15 | 新下関駅 | 07:24 | 山陽本線 |
新下関駅 | 07:31 | 新山口駅 | 07:52 | こだま842号 |
この場合、山陽本線ルートよりも自由席特急券の分(+990円)高くなります。もっとも、ポイントは新山口発08:10のバスに余裕をもって乗れること。これなら、山陽本線からの乗り継ぎに失敗して1本後のスーパーはぎ号を利用した場合よりも2時間近く、萩での滞在時間が増えます。
最後は下関から萩までオール路線バスで行く場合。
サンデン交通のバスが下関から長門市まで、防長交通のバスが長門市から萩までを結んでいて、乗り継ぎが可能です。
Dep | 時刻 | Arr | 時刻 | 手段 |
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下関駅 | 07:04 | JA深川 | 09:42 | サンデン交通大泊行 |
JA深川 | 10:08 | 東萩駅 | 11:13 | 防長交通東萩行 |
安く行けるのはいいけど、やはり時間がかかってしまいます。
結論
やはり、下関から萩までの移動は、新山口を経由するのがベストでしょう。
ちなみに、新山口⇒津和野はJR山口線が結んでおり、津和野⇒萩間は防長バスが走っているので、これを利用すれば、下関、津和野、萩を一度に回ることができます。
さらに、新山口⇒秋吉台⇒萩を結ぶ防長バスもあり、こちらも観光に便利です。ぜひご検討ください!!