船に乗ろうと港に向かっていたときのこと、僕の携帯に船会社から電話が入りました。
「本日の鹿児島行きですが、高波のために沖永良部島は条件付き運航になりました」
「え?それってどういうことですか?」
「場合によっては沖永良部島を抜港して徳之島に行き先変更となる可能性がありますのでご了承ください」
はい??嘘やろ…
なんとか沖永良部島行きの切符は発券できましたが、はたして行けるのか…。
牛さんもコンテナで出荷されます。
だからなんなの、この海の色は…。ほんと、絵の具を垂らしたようなというしか上手い例えが浮かばない。
2等船室に詰め込まれます。めちゃくちゃ揺れます。まあ慣れますけど。
バイバーイ!与論島。美しい海と星空と暖かい島民が迎えてくれる島。いつかまた来ます。絶対に。
相当ふるい船です。昨日乗ってきたのはマルエフェリーでしたが、こちらはマリックスラインのフェリー。ぜんぜん快適さがちがうんだけど、同じ料金!なんで??旅情あふれているのでこの船もいいですが。
シャワー室。石けんはありません。
マルエフェリー同様に、レストランという名前だけの休憩室。いったいいつ営業しているのかは不明です。
まさかのまさか、ここでハプニングです。なんと沖永良部島に着岸することは決定したのですが、港変更することになりました。中心街の和泊から4キロも離れた伊延港に着岸することになったのです。どこやねん…そこ。
しかもこの伊延、1日にバスが3本しかないとのこと!一体どうやって町まで行けばいいの…
まあ心配しても仕方有りません。とりあえず抜港せずに沖永良部島に行けて良かった。窓の外に島影が見えてきました。
ということでようこそ沖永良部島!!
で…ここからどないしよう。
この伊延港、なんと西郷隆盛が流刑されたときにはじめて上陸した港だそう。
案内板には「ここから和泊まで西郷は4キロもの山道を歩かざるを得ませんでした」ってあるんだけど、僕らはどうなんの??
へんな心配は忘れて、とりあえず西郷隆盛上陸地の碑の前の写真を撮ります。港変更にならなかったら来なかったでしょ。間違いなく。
やっぱり海の色が優れてる。
あとはひたすら山登りです。我々は本当にちゃんと和泊の町までたどり着けるのか??
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