さてさて、続いてチロル３日目。今日もハイキングです。その前に、アルプスと言えばほとんどの方はスイスを思い浮かべると思いますので、ちょっと比べてみようと思います。
| スイス | チロル（オーストリア） | |
|---|---|---|
| 景色 | 誰もが唸るような絶景 | 綺麗 |
| 観光客 | 多い | ぜんぜん人がいない |
| 物価 | 高すぎ（登山電車往復で諭吉さんが飛ぶ） | 日本より少し安い |
| 英語 | 英語圏ですかってぐらい余裕で通じる | まぁそこそこ |
| 観光地化 | ずいぶん開発されている | けっこう手つかず |
私の肌感覚は上の通りなのですが、やっぱりスイスは金持ちの国ですね。私はむかし母親の仕事仲間だった方のお宅にホームステイさせてもらったので、そこまでお金は使いませんでしたが、それでもイタリアとのギャップに財布が悲鳴を上げてしまったのは事実。
ただ、そうはいってもスイスの雪山の美しさは筆舌しがたいものがありました。一方で、チロルは自然の中でのんびりするにはもってこいで、また違った良さがあります。
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この日も朝早く起きて散歩。
昨日の朝は雲が出ていた氷河が綺麗に見えます。真夏に見る雪山って感動するなぁ。これは行ってみるしかない。
路線バスで谷の一番奥まで行き、そこからロープウェーでシュトゥーバイ氷河へ。中間駅でロープウェイを乗り換えるとそこは一面の銀世界！
だんだん雪山が近くなります。
真夏でも9コースぐらいオープンしていて、スキーができるそうです。
ちなみに日本のスキーは今から100年ちょっと前、オーストリア帝国のレルヒ少佐から伝えられました。オーストリアの国境警備にはスキーが欠かせなかったみたい。
そういえばスキーといえば、この間の北京オリンピックが記憶に新しいですが、もし冬季オリンピックを南半球のニュージーランドやチリでやるとしたら、8月とかにやるんですかね。それはそれで見てみたい気がします。
ロープウェイのてっぺんは標高3200ｍ。山の向こうは隣国イタリアです。
ここで一人旅をしていた香港の女性とバッタリ鉢合い、ちょっとおしゃべり。もちろん中国語ではなく英語で。はじめ中国人と間違えられて中国語のシャワーを浴びましたけど、私は「我是日本人」しか知りません。でも中国語話せるようになれたらいいなぁ。
私は第二外国語はイタリア語という変わり者なのです。だって、イタリア、スイス南部、バチカン、サンマリノと4ヶ国で使えるんですよ！これぞ国際語！！（冗談）
しかし、まさかこんな山の中でアジア人と一緒になるとは。ヨーロッパを旅していると妙にアジア人同士で息が合いますね。こういうの好きです。
気温は6度。うー寒い。
ロープウェー駅の案内所のおばさんに適当なところでトレッキングしたいといったら「hidden lake」があると教えてくれたので、面白そうだしちょっと軽くハイキング。
カランカランという鈴の音がどこからともなくしたかと思えば、影からひょっこり
よく見ると子羊ちゃん3びき！！
可愛すぎます：)
どこもかしこも羊だらけです。放牧ってこんなに自由にするものなんですね。
氷河の伏流水。飲もうかと思ったけど、さすがに止めました。代わりに手をつけてみたら、冷たくて気持ちいい！
雪山の上から歩いて降り、次第にだんだんアルムといわれる草原地帯に入ってきました。
あまり天気はよくはないですが、代わりに霧が立ちこめて幻想的な雰囲気です。
これがおばさんが言っていた湖らしいです。晴れていて山容が拝めたらもっと感動するのかも知れないけど、この神秘的な感じも好きです。
ウィーンで買ったウエハースをつまみながら、ちょっと休憩。この不思議な苔はなんだろう？
見返り美「羊」？？
子羊ちゃんが遊びに来てくれました。
と思ったら、通せんぼ(笑)
このあたり、秘密の花園ってかんじです。
知らない間にもうだいぶ降りてしまい、ゴールのロープウェイ中間駅はすぐそこです。
氷河の伏流水って、川というか、まるで滝のように落ちてゆくんですね。
ちょうど手頃な伏流水があったので、ちょっと下をのぞいてみると･･･
わぁ！これもう完全に滝ですよ。
すっかり行きつけになった村の居酒屋。アプフェルザフト（リンゴジュース）にシュニッツェル（仔牛のカツレツ）食べればもう幸せ。これがオーストリア最後の夕食です。
さて、これで長かったオーストリア編はおしまい。次回から国境～チェコ編に移ります。
最後、蛇足になりますが、オーストリアのドイツ語ってちょっと標準ドイツ語と違うみたい。少なくとも挨拶は「グーテンターク」とはいわずに、みなさん「グリュースゴット」って言っていたので、私も途中からそうしました。
イタリア語とシチリア方言はだいぶ違いますが、ドイツ語圏も色々なんですかね。詳しい方がいらっしゃったら教えてほしいです！
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