沖縄ローカル路線バスの旅3日目。この日は名護から那覇まで東海岸経由で行きます。
まず最初に乗るのは「沖縄バス東部線(78系統)有津行き」。なんとこのバス、一日3本しか有りません。大浦湾を通って東村の少し手前まで走ります。
名護バスターミナル発 06:00/16:45/19:45
というわけで朝5時前に起き、6時発のバスを狙います。
「Mr金城」の近くのバス停から乗ります。
運転士さんに「これ東部線だけど大丈夫?」と心配され・・・
まあそりゃそうか。この行き止まり路線乗る観光客って限られてるからな。(バスオタしかいないって意味)
国道329号線の山越えルートで名護市の東海岸へ。うっそうとした森をバスは駆け抜けます。これがヤンバルの森か・・・
「二見入口」で国道からそれて、東村に抜けるヘアピンカーブ連続の狭隘路に入ります。ここまで来ると辺野古も目と鼻の先なので、基地移設反対の立て看が出ていました。
いよいよ渦中の大浦湾へ。「おおうら」ではなく「おおら」と読みます。とても静かで自然豊かなこの一帯が国政を動かすような舞台になっているとは到底思えません。
マングローブの林を抜け、降り立ったのは嘉陽の集落。なんで?ってなんとなく。終点の有津行っても何もなさそうだし(転回場があるわけでもない)、それならビーチがあるところで折り返しのバス待ってる方がいいかな、と思ったので。
いやーいい眺めです。ちなみにここは岬を越えたところなので、この海は大浦湾ではなく太平洋。
海の彼方から朝日が昇ってきました。
ナーミチ川と飛び交うトンボ。
嘉陽にもたくさんの古い琉球家屋が残っていました。なんか沖縄って奥深いな。もう観光地として開発され尽くしたと思ってたけど、手つかずの浜辺や集落が結構ある。
やっぱり近いから問題も切実なようで。
「沖縄200か593」元京阪バス 三菱ふそう・エアロミディMK。昨日、名護バスターミナルで見かけたのと同じやつでした。やったLED表示映った!
バスはマングローブの密林を抜けて狭隘路を快走します。
対岸に辺野古のキャンプ・シュワブが見えてきました。この海を埋め立てるのか・・・。普段、政治的コメントはしないのですが、今回は無関心というわけにはいかないので少々お許しください。
辺野古の基地ってはじめは15年間は軍民共用空港(三沢みたいな)にして、その後は民間移行するという条件で沖縄県と国が合意していたそう。それをむちゃくちゃにしたのが小泉首相でして。沖縄からしたら裏切られた感が強いんだろうな。
それで普天間の県外移設を掲げる民主党が与党になって湧き上がったら、「さじ投げた~」とまた裏切られ・・・。沖縄の人々が怒るのも分かります。ただ、いつまでも辺野古をどうするか決まらない限り、ずっと普天間は状態化されてしまうわけでして。難しい問題ですね。
というわけで渦中の大浦湾です。一度は見ておきたかったので、早起きした甲斐がありました。つづいてバスを乗り継ぎ辺野古に向かいます。
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